津軽海峡横断可能な船の基本性能を考察
ちょうど一週間前、筆者は小学校6年生の修学旅行以来となる函館を訪れました。函館に一泊した翌朝、散歩がてら海岸べりまで行くと津軽海峡を挟んで本州最北端の山並みが意外に近く見えていました。この日は波も穏やかで小舟でも漕いで簡単に渡れそうな錯覚に囚われました。本ブログのタイトルである海峡横断プロジェクトの海峡とはもちろん津軽海峡を指しています。これまではこのプロジェクトの基礎を構築するため、その実験場として十和田湖を選び制御装置および船体のテストを繰り返してきました。今回間近に津軽海峡を見たのを機会に本題である津軽海峡横断に必要なものは何なのか一度考えてみることにしました。
津軽海峡横断で船に最低限必要となる性能は潮流に打ち勝つだけの速度です。これまで泳ぎあるいは小舟で横断に挑戦した体験談を拝見すると潮の満ち引きのよる潮の流れは予想以上に早く、最大で7ノット(毎時14Km)前後になるそうです。この速さは感覚的に言うならば人が駆け足する程度です。したがってこれ以上の速度が出ないと船は潮に流されてしまうことになります。
もうひとつ最低限必要な性能は船の安定性です。いくら穏やかな日でも湖面と海面では波やうねりの規模は桁違いです。これまで十和田湖でテストを重ねてきた船体では山のような波を受けるとおそらく簡単にひっくり返ると思われます。このような点から安定性というよりはむしろ復元性のあるデザインが必要な気がします。つまりひっくり返っても元に戻るヨットに近いデザインです。
以上のような要素を盛り込んで海峡横断チャレンジ艇を設計するとなると電力の点で太陽電池パネルはおそらく50〜100Wクラスになると思われます。したがって船のサイズは全長で2mは必要となります。船体のデザインはカヌーあるいはヨットのデザインに近いものになりそうな気がします。
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